新しい酒は新しい革袋に盛れ(ショートメッセージ・教会員による)

この言葉を聞いたことのある方もいるでしょう。この言葉の意味は「新しい思想や内容を表現するには、それに応じた新しい形式が必要であり、いつまでも古い形式にこだわっていてはならない」と知られています。

世界の「ホンダ」を創業した本田宗一郎氏と専務の藤沢武夫氏は、日進月歩の技術革新の時代に備えて、いち早く研究所を分離・独立させました。そのことによって画期的なエンジンが開発されたのです。このように、新しいことに対応するために新しい組織を作っていくという意味で使われます。

では、この言葉どこから生まれたのでしょうか?それは「聖書」です。次のように書かれています。

「人は新しいぶどう酒を古い皮袋に入れるようなことはしません。そんなことをすれば、皮袋は裂けて、ぶどう酒が流れ出てしまい、皮袋もだめになってしまいます。新しいぶどう酒を新しい皮袋に入れれば、両方とも保ちます。」

イエス・キリストの時代に飲まれていたのは赤ぶどう酒でした。大きな壺や山羊の皮で作られた皮袋に貯蔵されていました。とても濃厚で、黒っぽく、アルコール分とタンニン分が多かったようです。そのため、皮袋が古くなると発酵するときの膨張で袋が裂けてしまうことがあったのです。

イエス・キリストが「古い皮袋」と言っていたのは当時の「宗教的な教え」で、「新しい皮袋」というのは「イエス・キリストの教え」でした。イエス・キリストの教えは当時の人々にまったく新しい価値観を吹き込んだのです。

それから二千年が過ぎた現在、イエス・キリストの教えは「古い皮袋」となったのでしょうか。そうではありません。イエス・キリストが言う「新しい」とは単に時間のことを言っているのではないのです。どんな時でも、どんな場所でも、どんな人にとっても変わらない新しさのことなのです。

聖書には次のような言葉があります。

「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。」

イエス・キリストは私たちを新しく造り変えてくださる方なのです。

新しい思想と価値観に出会うために聖書を読んでみませんか。 

文章はいずみ教会のメンバーの一人による